ただいま!ニラックス 村崎高夫

すかいらーく人財本部 社員採用チームスタッフ
村崎高夫
すかいらーく人財本部 社員採用チームスタッフ
村崎高夫
2004年、新卒で入社。『パパゲーノ』に配属。地元・青森を中心に勤務。
2008年、自身で起業をするため退社。
2009年、ニラックスにカムバック。マネジャーとして様々な店舗を歴任した後、現職に。

アルバイト経験もないスポーツ青年が、ひと目惚れで入社を決意。

ニラックスに最初に入社したのは、大学を卒業した2004年。当時、僕の地元のショッピングセンターに新しくお店ができるっていうチラシを見て。それが、『パパゲーノ』だったんですね。ひと目見て、なんてオシャレなお店ができるんだって一気にテンションが上がりました。

そこで気になってホームページをチェックしてみたら、 “年商1億円の店舗経営をしています”という一文が。当時の僕にはそのフレーズがすごくカッコよく思えて。もともとサービス業に対する関心も強かったので、この会社に入りたいってすぐにエントリーをしました。

実は僕はそれまでアルバイトを一度も経験したことがないんです。と言うのも、僕は大学生までスピードスケートの選手をしていて、本気でオリンピックを目指していました。小学校から大学までスケート一筋。ですから、最初に仕事を始めたときは苦労の連続でした。

何と言っても僕は接客経験ゼロ。「トングを持ってきて」と言われても「トングとは…?」というようなレベルです(笑)。そこから接客に関するスキルをひと通り身につけていくことも大変でしたが、何より悩んだのがマネジメントです。

ひとつのお店には主婦の方から学生さんまで多様な世代の人たちが働いている。みんな考え方も違うし、大事にしていることもバラバラです。たかが22~3歳の、この間までスケートしか知らなかった学生だった若造がそれだけ多様な人たちをいきなりまとめようとしたって、そう簡単にはいきません。新卒入社してから退社するまでの4年間は、僕にとって社会人としての大事な基礎固めの時間でした。

もう一度スポーツに関わりたい。夢を追いかけ、覚悟の退社。

一度、ニラックスを辞める決断をしたのは、どうしても挑戦したい夢があったから。さっきお話しした通り、僕はずっとスケートの世界で生きてきました。だからどうせならスポーツに関わる仕事がやってみたかった。それで、実家が療術院をやっているのもあって、家業を手伝いながら資格をとって、スポーツインストラクターなど何かしらアスリートを支える仕事に挑戦しようと一念発起したんです。

しかし、現実はそう上手くいきません。ニラックスで働いている頃は、会社が築いた看板があるので、お店を開ければお客様が来てくださる。でも、個人事業主は完全な実力社会。実績も知名度もない僕では食べていくのも一苦労だった。しかも僕は当時すでに結婚していて、3人の子を養う身でもあった。いつまでも自分の夢を追って苦しい生活を家族に強いるわけにはいきません。それで、1年という区切りをもって、断念。自分の夢に終止符を打つことにしました。

君を採用したことを後悔していない。その言葉に打たれ、号泣の再入社。

ニラックスに戻ろうと思ったきっかけは、在籍時からお世話になっていた先輩からの連絡です。その人は最初の入社時に僕を採用してくれた方で、退職した後も定期的に「ちゃんと食べているか?」と心配して連絡をくれていたんですね。これからどうしようと途方に暮れているときにその方のことをふっと思い出して、僕の方から「もう一度ニラックスで働きたい」とお伝えしました。

それで、もう一度面接を受けさせていただくことになったのですが、あの日のことはきっと一生忘れません。僕の地元は青森の下田という町で、地元採用だったので、最初の面接は先輩が東京から電車を乗り継ぎ、バスが1時間に1本しか出ていないような片田舎まで、遠路はるばる来てくれたんですね。

先輩も先輩で「ここまで来るのにひと苦労だったよ」なんて笑ってボヤキながら、いろんな話をしてくれて。その中で、真剣な顔をしてこう言ってくれたんです。「一度は辞めてしまったけど、俺はあのとき君を採用したことを後悔はしていない」って。もう嬉しすぎて、僕はその場で号泣してしまいました(笑)。僕がもう一度ニラックスに帰ってこようと思った理由。それは、人の温かさです。

人の成長に本気で向き合ってくれる人が、ニラックスにはいる。

ニラックスで働く人たちって、みんな人に対して親身なんですよ。決してうわべだけの付き合いじゃない。一緒に働く仲間として本気で向き合ってくれる。

そう感じたのが、再入社してしばらく経ってからのこと。僕はすでにマネジャーとしてお店を任される立場でしたが、正直その次のキャリアに関してまったく何も見えていなかったんです。もちろん通常のキャリアステップであれば、エリアマネジャーといったポジションがあります。でも、当時の僕は自分に自信がなくて、やりたいと思っていても、自分なんかよりもっと他に適任はいくらでもいるだろうと考えていたんです。

そしたら、当時の上長が僕に対して「ずっとこのままマネジャーでいるつもりか? 自分の同期が先にエリアマネジャーになったら悔しくないのか?」と話をしてくれて。そのあまりの真剣さに、僕もつい正直に「悔しいです」と答えてしまいました。

そしたら上長がこう言ってくれたんです、「だったら手を挙げなさい」って。チャンスは自分で掴むもの。自分が成長することが会社の成長になるんだ、とその上長が教えてくれた。その言葉をきっかけに僕の思考も切り替わって。恥ずかしがったり遠慮したりせずに、ちゃんと胸を張って上を目指そうと思えるようになりました。

まだ恩は返し切れていない。自分の成長こそが、いちばんの恩返し。

今こうして人事という仕事に携われているのも、あのときの上長の言葉があったから。もしあの言葉がなければ、僕は今も「自分には畏れ多い」なんて言って、見逃し三振を続けていたかもしれない。いや、打席に立つことすらしなかったかもしれません。

人に本気なのは、その上長だけに限りません。ニラックスには、相談の電話をしたら1時間でも2時間でも一生懸命付き合ってくれるような、気のいい人がたくさんいる。僕はいつも世話になりっぱなしです。よく妻が「パパはいい人たちに出会って、良くしてもらっているね」と言ってくれるのですが、本当にその言葉通り。まだまだもらった恩を返し切れてないというのが正直な気持ちです。だからもっと自分が頑張って、お世話になった人たちに喜んでもらえるよう成長していきたい。

この人のために頑張りたいと思える人にたくさん出会えた僕の仕事人生は、とても幸せだと思います。

(掲載内容は取材当時の情報です)

 

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